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ひつじ

真夏のひつじたち

ひつじ、というのは、あのもこもこの毛からわかるように寒さに特化した性質を持つ家畜です。

ひつじの家畜としての歴史は紀元前からあり、もともとは乾燥地帯に野生として群生していたひつじを狩猟対象でおいかけているうちに、おいかけていくよりも群れで繁殖して飼った方が効率的だと気付き家畜化されたようです。

そんなこんなで昔からいるひつじ、そのどれもが涼やかで乾燥した草原や山岳地帯に生息していました。

なので日本の本州の多湿で蒸し暑い夏はひつじたちにとっては苦手な季節です。

そんなひつじたちの今の様子です。

おや、このひつじたち何かおかしいような…

そう思った方はご明察!

先日我々の牧場に、ニュージーランドなどで毛刈りコンテストにも参加なさられているような日本毛刈り界の有名人、山本ゆきさんに訪問していただき、中津川から連れてきたこひつじの毛を刈っていただきました!

毛刈りはなぜ行うのか。

ひつじは人間の毛みたいに生え変わることがないため、飼育者が刈ってあげないとどんどん蓄積されて行ってしまう・・・。

ネットには脱走した羊が数年後戻ってきたらけむくじゃらの化け物のような装いだったという写真もあがっていたりします。

家畜というのはそれこそ冒頭で述べた通り、紀元前からの歴史があるため、それだけ長い期間かけて人間が飼いやすいような改良を重ねていっている。イコール野生ではもう生きていけないような特徴を兼ねそろえています。

いまから家畜を野生にかえそう!とおもっても、羊の毛だったり、乳牛の過剰な乳汁分泌だったり、馬のサラブレッド種の繊細さだったりと、いろいろ難しいところが多いのです。

話を戻しますが、基本的に毛刈りは冬が終わり春になり放牧する!となる前に行います。

何年もかけて飼育している親羊たち向けの作業です。

1年で出荷してしまう仔羊たちには本来必要のない作業です。

しかし、毛を刈ると、普段もこもこで体のコンディションがわかりにくいのもわかるようになるため、体調が芳しくない個体や痩せている個体には良いということもあります。

中津川からの仔羊は生まれ育った土地からの環境変化もあり、体調を用心深く観察していますので、毛刈りは適した作業です。

また、まだまだ暑い日が続きますので、もこもこ毛を刈ってあげることで熱中症なども防げますね。

とはいえ、夏が苦手なはずのひつじたち・・・・・

こひつじはバテることなく日中も外で走り回っています。(親羊は小屋でずっとすごしていますが・・・)

体重の伸び悩みを心配していた子も、先月より5㎏太って30㎏台に突入し、やっとほかの子たちと並びました。

また、夏は寄生虫問題も心配されます。

寄生虫死亡0をめざし、ひつじたちが暑い夏を乗り越えれるよう飼育者もサポートしていきたいと思います!!

(ひつじ担当:山本)

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