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山立会5年目になって思うこと

今年は、2017年に個人事業主として山立会を立ち上げて5年目に突入しています。今回はこれまでの5年間をざっくりと振り返ってみたいと思います(今後に向けて!)。

山立会の起業の動機は、「会社案内ページ(リンク)」に書いているとおり、1事業では収入が限られていても事業を多角化することで、収入を安定させられるとともに里山地域の様々な課題解決に貢献できるのではないかということでした。

その考えをもとに、これまでジビエの食肉処理、山菜栽培、野生動物調査、木滑なめこ、ひつじ放牧、山立会食堂と展開してきたわけですが。。。5年目の現在、目標の達成率は50%くらいです(あれ!??)。

私は商売は素人だったので(クマについては詳しかったんですが)、地元の白山商工会や農林事務所などに相談させてもらいながら進めてきました。適格なアドバイスをいただいていますが、あれもこれもやりたい性格なので素直にアドバイスに従えていない点も多々あります。

大変だった点をいくつか挙げると、

・新規事業を始めるための補助金申請に結構時間を取られた、

・補助金が採択されても、それをしっかりとした収入源(事業)につなげることができていない(計画どおりに実行するのが結構たいへん)、

・各事業でトラブルの発生(なめこ生産機械の故障、羊の病気など)や、商品開発(山立会食堂のレシピなど)で思った以上に時間がとられる。

・人手が足りないけど、正社員を雇用する余裕はないし、パートさんは田舎なのでなかなか見つからない。

・値決めが下手。最初の頃は声をかけて頂いたイベント出店や講演など、収入は気にせずほぼ全て受けていたので忙しくてもなかなか儲からない状態。500円で売れるなめこをつい最近まで300円で売っていた。

などなどです。

本来のイメージでは、多角的な事業を展開することで経理やHPなどの広報をまとめて行うことができるので効率的な経営にできると考えていたのですが、儲からない事業ばかり組み合わせてもきつくなってきます。今は、一つ一つの事業をしっかりと稼げる事業にしていく必要があるなと感じています。

ただ、多角化し、様々な得意分野をもった社員が集まってくれたおかげで、例えば、なめこ事業は販路開拓にとりくみ売上を事業承継前の1.6倍にできたこと、一人では受注できなかった業務も受けられるようになったこと、外注していた業務(デザインなど)を社内である程度できるようになったことなど、メリットもしっかりと出てきています。

山立会には、社員は募集すれば集まってきてくれますし、取材も年々増えていますし、表彰もいくつかいただきました。会社としてはまだまだ上手く回っていないけれど、山立会がやろうとしていることには魅力がある、時代に合っているという実感はあります。たくさん出てくる課題は、ひとつひとつ解決策を考えて取り組んでいけばよいし、それが会社としての成長につながっていくと思います。「里山ビジネス、経営」について学びながら、でもやってみないと分からないので、これからは考える時間を短くして、どんどん実行していこうと思います(会社がつぶれない範囲内で)。

(代表社員 有本)

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