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保険の話

こんにちは。代表の有本です。今回は、落雪事故でヒヤリとしたことをきっかけに保険についてしっかり考えたというお話しです。

 山立会のこれまでの保険加入状況をざっくり説明すると、社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)や社用車の自動車保険、そしてなめこ工場の火災保険にはひとまず入っていました。あとは昨年5月にオープンした食堂の火災保険に早く入らないとなぁと考えていましたが、日々の業務に忙しく、後回しになっていました。

 そんな中、パート社員さんが屋根雪の積もった納屋の真下にマイカーを駐車し、タイミング悪く雪が落ちて車の屋根・ボンネットがへこむという事故が年末に発生しました。屋根雪が集落内の生活道路に落ちている光景は日常なので、「そこに車は停めないだろう、、、」という気持ちも正直あるのですが、“管理者責任”ということで原則、その建物の持ち主である山立会の責任になるそうです。で、車の修理費用25万円を請求されることになりました(車は高いですね)。落雪事故を補償する保険には入ってなかったので会社の自己負担です。

これが万一、物ではなく人だったと考えると恐ろしいので、農協の共済保険と地元商工会に紹介してもらった民間保険会社に相談に行きました。

そこで教えてもらったことは下記の3点です。

1.第3者の物損、怪我は、既に加入している「あんしんフード君」(総合食品賠償共済)で補償できる

 食中毒が発生した場合に備え、商工会のススメで加入していましたが、物損も対象になるそうです。ただ、、、パート含む社員の持ち物の破損を補償する保険は“存在しない”という説明でした。

 また、今回の落雪事故は基本的に建物所有者の管理責任になるが、安全対策の有無や予見できたか否かなどによって必ずしも100%負担ではないそうです。

2.第3者への補償は、あんしんフード君でOKなので、対従業員の福利厚生を検討した方がよい

 社員が怪我をした場合は労災から保険金が支給されますが、金額に上限や対象とならない費用があるそうです。例えば、社員が死亡した場合は遺族から2億円近い金額を裁判で請求される場合があるが、労災では2,000万円しか出ない、つまり労災だけでは足りない!という事例があります。

このような労災の不足金額を補うための“業務災害保険”というのがあり、商工会員だと割引を受けることができるそうです。これは今週中に、加入予定です。。。

3.火災保険

 山立会食堂用の火災保険ですが、農協の建更(建物更生共済)というのがあって、民間保険会社の半額近い掛け金でした。内容も充実していて「むてきプラス」とか宣伝されていますが、これは農家であればホントに無敵かもしれません。

 希望する補償金額が高くなるほど掛金も高くなるので、万が一、食堂が燃えた場合にどうするかという計画を考えて、掛金を決めさせていただきました。これで一安心です。

4.多いのは車の事故

社員が通勤や業務でマイカーを使っている場合は、しっかりとした保険に入っていないと補償されない場合があるため、「社員の車の管理」をする必要があるそうです。山立会はほぼ全社員がマイカー通勤なのに、管理していませんでした。以下の4つを確認しておくそうです。

①任意保険に入っていることと内容

例えば、人をはねて死亡させた場合、相手が働き盛りだと1.2億円請求されるが自賠責は3,000万円しか出ない事例があるそうです。

なので足りない部分は任意保険で賄うのですが、車の使用目的が「日常・レジャー」になっていると通勤中の事故は補償されないので「通勤」となっていること(月14日以上通勤の場合)や運転者の年齢条件を確認します。

②車検証 →うっかり車検切れになっていないか。

③運転免許証 →うっかり失効していないか。

④自賠責の保険証

社員さんに提出をお願いしたところ、「日常・レジャー」の方、いました。。。

 零細企業では、山立会のように事故の怖さを把握しないまま保険にしっかり加入していない事業者が多いのではないかと思います。山立会では、これまで幸い大きな事故はありませんが、会社も社員も安心して働くために保険はある程度必要かなと思いました。保険金が高くなったので、これまで以上に安全に頑張って稼ぎましょう!

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