平日のほぼ毎日、サル調査を行っています。発信機を付けてある9つの群れを追っかけて、毎日どこに居たかを白山市に報告する業務です。白山市にいるサルは年々どんどん増えていっているのが現状で、じゃあ対策をしよう！となっても「どの群れが」「どの時期に」「どこにいて」「どれくらいの範囲を遊動域としているか」が分からないと対策のしようもないのです。そのための基礎データ収集です。

調査をしていると実際にサルに出くわすこともあります。写真は7月5日（今年度サル調査初日）に白山市の下吉野のお寺の境内で撮りました。お寺とそれに隣接するお墓に10匹程度がたむろしていました。ベンチに座り込むヤツもいる始末。

近くには使われなくなった梅の木が放置されていて、熟した実を食べに来ているようです。集落内にこういった木の実（柿、栗、梅など）を、収穫せずに放置していると動物たちを呼び寄せるエサになってしまいます。もう使わなくなった木は思い切って伐採することも必要です。電気柵を設置したり、捕獲して駆除することも必要ですが、まずは環境整備から始めるのが大事ですね。