山立会のひつじ事業
~里山での羊産業を全国展開へ~
動物が好き。里山が好き。
しかしその里山からは人が離れ、耕作放棄地の荒廃がどんどん広がっている状況。
「この現状を何とかしたい・・・!」
その思いを胸に、羊をもらい受け、羊生産を開始して早くも二年目に突入しました。
羊生産を行うことによる恩恵、
それは耕作放棄地を再利用するという目的だけでなく、再利用することによる獣害の減少、またひつじの愛嬌たっぷりの外見や群れる習性から、
人が去りつつある里山の観光資源として集客が見込めるなど、様々な恩恵があると考えています。
我々はそんなひつじとともに、日本全国の里山活性化にむけて取り組んでいます。
♦山立会の6次化への取り組み
1次産業+2次産業+3次産業=6次産業
〇1次産業(生産)
羊の肥育・羊の繁殖
〇2次産業(加工)
羊肉料理作成・ソーセージ製造など
〇3次産業(サービス業)
山立会食堂での羊肉料理の提供・ソーセージ販売
生産から製造、そしてそれらを販売するところまで一貫させたものを6次産業といいます。
生産者が生産したものを自らの手で加工して売ることができる。それは、その土地に寄与する付加価値をつけて製品を販売することができ、また、製品が広く普及するようになれば、地域活性化も期待できます。
地域農産物のブランド化に効果的なのです。
山立会では2021年5月より「山立会食堂」をOPENさせました。
これにより、2次産業、3次産業も行うことができるようになりました。
こうして自社の製品を我々の思う精一杯の「おいしい!」とおもっていただける商品を
提供することにより、さらに里山の活性化へ一歩を踏み出していきたいと考えています。
♦ブランド肉『SATOYAMA-HITSUJI』の全国展開へ
里山を活性化させたいという思いの元はじめた羊産業。
その「里山を活性化させたい」は白山麓に限った話ではありません。
「ひつじ」というのは性質が温順なため、種付け雄でなければ基本的に人間に対して攻撃的になることはありません。
また、群れる習性があるため数百頭を一群として管理することも可能です。食べられる草類の種類が多く、灌木類、海藻類まで食べます。
放牧に必要な面積も重要です。
ひつじを1頭、半年間放牧するのに必要な面積は平均5a(1a=10m×10m=100㎡)と言われています。これがウシになりますと、1頭1ヶ月15aになります。
もちろんこれは放牧地の環境によって変わりますが、ひつじは比較的狭い場所でも放牧することが出来るということです。
特定の耕作放棄地を再利用したい!という場合には持って来いの畜産動物です。
我々山立会は、このひつじの性質を活かし、全国の耕作放棄による荒廃や、それに伴う被害が進みつつある里山でひつじ生産を広めていきたいのです。
国産羊肉というのは、日本の歴史上あまり羊肉が食べられてこなかったことや、モンゴルやニュージーランドのような広大な放牧地がなく大群での飼育が日本、特に本州では厳しいことなどからあまり羊肉生産が日本においてメジャーでなく、流通されていません。
羊肉は「臭そう」「あんまりおいしくないのでは・・・」「好みが分かれそう」と偏見を持たれがちですが、新鮮なラム肉は牛・豚を時に上回るおいしさを秘めています。
だからこそ、国産の新鮮なラム肉を多くの人に味わってもらいたい。
全国の里山で羊肉生産を行うことで、皆様によりラム肉が身近になってくれるのではないかとも考えております。