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ひつじ

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01.ラム肉生産

01.ひつじを育てる

~ひつじで広がる地域づくり。白山麓に新たな“生業”を創造~

石川県白山市木滑地区で、2020年4月よりひつじの放牧を始めました。これまで地元の石川県立大学と白山麓羊推進協議会が連携して、耕作放棄地を活用しラム肉を生産、金沢の飲食店を中心に出荷していました。ですが補助金の満期終了に伴い、残念ながら20年3月に終了することになりました。「ひつじを引き取ってくれませんか?」とお声をかけて頂いてからかなり悩みました。しかし、せっかく地域で実績を積み重ねてきた事業が、このまま消えてしまうのはもったいない、という想いがありました。ひつじの特産品として魅力や観光資源としての可能性に賭け、山立会で勝負してみよう!と事業を引き継ぐ覚悟を決めたのです。

◆育てるのはどんなひつじ?

ひつじと人との歴史は長く、紀元前7,000~6,000前からの付き合いです。現在まで様々な品種改良がされていて、世界に3,000種以上のひつじがいます。それぞれ、羊毛をとるため、お乳をとるため、そしてお肉をとるためなど、実に多種多様です。標高4,000m以上の高原・山岳地帯から海岸まで、また乾燥した砂漠地帯から緑豊かな草原まで、さらに赤道直下の暑熱地帯から極寒のアイスランドまで、非常に広い地域で飼育され、地域住民に衣食住の素材を提供してくれる大切なパートナーです。多くの品種がいることで、この幅広い環境に適応することが出来るんですね。日本で馴染みが薄くなって長くなりますが(昔は日本でもたくさん飼育されていました)、飼育が盛んな中国、オーストラリア、ニュージーランド、英国、モンゴルなどでお肉は多く消費されています。宗教的にひつじを食べることが禁忌とされていないのも大きな理由ですね。

今回、山立会が育てるのは英国サフォーク州が原産の「サフォーク」種で、主にお肉をとるために飼育されている肉用種です。早熟早肥なため産肉性に優れていて、脂肪が少ない良質の赤身肉です。日本では一番飼育頭数が多い品種なので、目にする機会は多いかもしれませんね。

 

◆どうして“ひつじ”を育てるの?

耕作放棄地解消のため、動物を放牧するというのは日本の数か所で行われています。ウシを放したり、ヤギを放したりと色々です。また除草隊員として、果樹園の下草刈りのため放されている場合もあります。その中でも「ひつじ」を放牧するメリットとは何でしょう?

ひつじはウシ・ブタと比べて体躯が小型です。成獣ひつじ70~135㎏、成獣ウシ600~700㎏、成獣ブタ180~200㎏。出荷時体重、ひつじ(月齢10ヶ月)約50㎏、肉牛(月齢24ヶ月)約700㎏、肥育豚(月齢6ヶ月)約100㎏。体重が重いと、体当たりされたり踏まれたりするだけで大怪我します。ひつじは蹄を整えたり、毛刈りをするため、押さえこんだりひっくり返したりする必要がありますが、慣れれば女性や高齢者でも出来ちゃいます。

ひつじは性質が温順で、群れる習性があるため数百頭を一群として管理することも可能です。また食べられる草類の種類が多く、灌木類、海藻類まで食べます。逆にヤギはひつじほど群れる習性は少なく、加えてオスは頭突きをしてくるなど気性が荒いです。地面に落ちた飼料や汚れたものを食べない・同一飼料に飽きやすい・そのくせ馴染みがない飼料はなかなか食べないなど、扱いが難しいです。

放牧に必要な面積も重要です。ひつじを1頭、半年間放牧するのに必要な面積は平均5a(1a=10m×10m=100㎡)と言われています。これがウシになりますと、1頭1ヶ月15aと言われています。もちろんこれは放牧地の環境によって変わりますが、ひつじは比較的狭い場所でも放牧することが出来ます。

ひつじのその愛くるしい姿には観光資源として人を呼ぶ力があります。放牧の様子を近くで見たり、エサをあげてみたりと、小柄で温厚なひつじにはぴったりです。ひつじを目当てに観光客が増えれば、それだけ里山がに賑わいます。

山立会は白山麓だけでなく、日本の里山全てが舞台です。そのため、別の場所でも適用できる必要があります。ただここで放牧がしたい訳ではありません。それを通して里山をもっと盛り上げたい、魅力ある場所にしたい。集客力があり、女性や高齢者でも扱えて、地形によっては広大な土地が確保できない里山での放牧に「ひつじ」が適しているのです。

◆地域支援・研究協力者の皆さま

山立会は畜産については素人。まずは自分たちで勉強もしつつ、地元住民の方・酪農家さん・県立大の先生・学生さん達から指導して頂き、飼育を学んでいきます。